感想
本書はリーマンショックが起きた翌年2009年に発行された書籍で、当時の厳しい状況を乗り越えるために1929年の世界恐慌から学ぼうという趣旨で書かれたものです。
本書では2009年時点で金融緩和が必要という結論を出していますが、以後実際にそのような政策が行われて現在に至っていると思われます。
2019年現在、様々な要因から大きな不況が来るのではないかという予測の声が聞こえますが、厳しい状況を先人達がどのようにして乗り越えてきたのかという歴史を学ぶことで、今後より良い対応が出来るようになるのではないでしょうか。
お薦めの1冊です。
本の概要
45分でわかる!14歳からの世界恐慌入門。1929年を知れば、2009年が見えてくる!
池上彰(著)
●内容紹介
以下の項目、最近の出来事のように見えますが、実はすべて1929年前後に起こった事なのです。<住宅バブルが発生していた/アメリカ人の「借金体質」がエスカレート/自動車会社の過剰生産/共和党政権が愛想を尽かされた/レバレッジ取引が急増した/アメリカに世界中の資金が流入/底だと思ったらまだ底じゃなかった/銀行が次々と倒産/そして全米からお金が姿を消した/保護主義という大失敗/政府紙幣発行の議論/農産物の生産調整/高額所得者に対する反感強まる/日本でも政権交代が実現した>…あまりに今と似ていて驚きます。ということは、80年前に何が起きたのか見ていくと、これからどんなことが起きそうか、予想がつくと思いませんか? 何が失敗だったかを知れば、その失敗をまた繰り返さないですむはずです。
1929年前後をザーッと45分でおさらいできるように、簡単明瞭にまとめたのが本書です。この一冊でも十分わかりやすいのですが、ベストセラー『14歳からの世界金融危機。』も併せて読んでいただくと、理解は一層深まります。
まとめ
45分でわかる!14歳からの世界恐慌入門。1929年を知れば、2009年が見えてくる! 、お薦めの一冊です。
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投稿者プロフィール
- 1971年11月生まれ。O型。埼玉県生まれ、東京都文京区在住。趣味は旅・食べること。
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