史上最大の「メガ景気」がやってくる 日本の将来を楽観視すべき五つの理由 ブックレビュー


感想

 

前回レビューした「日本への警告 米中朝鮮半島の激変から人とお金の動きを見抜く」が日本経済に対する悲観論であるとするならば、本書は究極の楽観論と感じる内容になっています。

なぜなら、本書は今後10年で日経平均は10万円を越えると主張しているからです。様々な予測を見聞きしたなかでは一番楽観的な数字ではないでしょうか。

全体としては悲観論に対する反論で構成されている本書ですが、読んでみると頷く部分も多いです。

 

・日本企業はオンリーワン戦略に則っているため、グローバルな外部環境に左右されずに発展が可能

・米中摩擦での日本は地政学的に有利な立ち位置にある

・日本政府のファンダメンタルはきちんとみるとそれほど悪くはない

・過去30年間の世界株価の推移を基準とするならば、日経平均は低すぎる

 

あたりはなるほどと思う部分も多かったです。

課題自体が表面化している分対策していないわけではなく、それぞれに賢く対応していることを伺い知ることが出来ます。

 

本書は全編を通しかなりの楽観論を展開しているため正直どうかなと思う部分もありますが、ある意味イメージすることが現実になるということを考えると悲観的な見方が多い部分に一石を投じており、ポジティブに動いてゆくこともメリットも多いと感じました。

お薦めの一冊です。

 

本の概要

 

史上最大の「メガ景気」がやってくる 日本の将来を楽観視すべき五つの理由
2018/6/29

武者陵司 (著)

 

失われた20年を経てついに日本企業大躍進のときがきた!

かつての日本企業は「ナンバーワン」を目指すビジネスモデルに則った戦略をとっていたが、「失われた20年」を経てすでにこの戦略が破綻したのは明らか。
得意としていたデジタル分野でも中韓企業に大きく水をあけられ、多くの日本人が自信を失った。

しかしこの20年の間、日本企業はただくすぶっていただけではなく、ナンバーワンからオンリーワンへの戦略転換に成功していたのだ!そして2030年代には日経平均10万円時代を迎える……

平成後の新時代に再び飛躍する準備が整った日本経済。その現状と将来の展望をつぶさに解説する一冊

(引用)

 

まとめ

 

史上最大の「メガ景気」がやってくる 日本の将来を楽観視すべき五つの理由 、お薦めの一冊です。

 

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投稿者プロフィール

菊地登志雄
菊地登志雄
1971年11月生まれ。O型。埼玉県生まれ、東京都文京区在住。趣味は旅・食べること。