本書を手に取ったきっかけ
私が16歳のときに、父から送られた本です。
初めて読んでから30年が経ちましたが、今もときどき読み返しています。
本の概要
ビジネスマンの父より息子への30通の手紙
G.キングスレイ ウォード (著), 城山 三郎 (翻訳)
出版社: 新潮社 (1987/1/21) 現在は文庫版のみ
「財産や事業など残すより、いちばん大切なのは、一生の経験から学んだ人生の知恵やノウハウの集積である。これだけはぜひ息子に伝えておきたい」(まえがきより)
本書は、ビジネスマンとして成功を収めた著者が、同じく企業家を目指す息子へ宛てて書いた手紙をまとめたものである。全部で30ある手紙は、試験、実社会への出発、企業での人間関係、部下とのコミュニケーション、友情、結婚など、ビジネスマンが人生で遭遇するあらゆる場面に言及している。著者が人生を通じて得た「礼儀正しさにまさる攻撃力はない」「友情は手入れしよう」「批判は効果的に」といった教訓は、いずれもビジネスにおける普遍の真理をついている。
本書の魅力は、こうした教訓だけにあるのではない。「父親を超えられない」と不安に思う息子を励ます場面では、息子の成長を祈る父親の気持ちが伝わってきて、思わず涙しそうになる。父親と息子の、男同士の絆。厳しさと愛情の入り混じった複雑な感情が、読むものの心を強く打つ作品である。
引用
本書により得られる変化
現在事業を行っている人・これから起業する人にお薦めの一冊です。
父から息子へのアドバイスには真実味が溢れています。
もしかして、本当の父親からのアドバイスよりも素直に聞くことが出来るかもしれません(笑)
僕は高校一年生の時に本書を読んで、はじめて『企業家』という職業を意識しました。
以降、何度となく読み返して、企業家の歓び・心の持ち方・行動のあり方についての原点のひとつになっています。
ところで、本作品の全編を通じて語られていることのひとつに「急ぎすぎてはいけない」という言葉があります。
確実に前に進むと言う意味で、スピードが求められる現在おいても必要な要素ではないでしょうか。
また作品中に多くき名著・名文が引用されており、こちらも参考になります。
1987年初版の本書ですが、その価値は衰えていないと感じています。
まとめ
ビジネスマンの父より息子への30通の手紙、お薦めの一冊です!
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投稿者プロフィール
- 1971年11月生まれ。O型。埼玉県生まれ、東京都文京区在住。趣味は旅・食べること。
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