五賢帝の最後の一人とされるマルクス・アウレリウス・アントニヌスの著作。
マルクス・アウレリウス・アントニヌスという人は、個人的には歴史上の人物のなかでトップ3に入るぐらい好きな人物である。
その謙虚な人柄はこの「自省録」に現れていて、内容は哲学的で高度だが読み進めると2000年以上前のこの人物が現代人と変わらない気持ちや感覚を持っていることが伺える。
ところでローマ皇帝は政治家・軍人を兼ねた職業でおそらくもの凄い激務であり、それを数十年務めるというのは大変なことではないか。
現代で言うとEUやアメリカ大統領を20〜30年の任期を務めることに近いが、そんなことが出来る人はあまりいないだろう。
しかしマルクス・アウレリウスはそのような状況でも淡々としている。心が整っている。そこが逆に凄みを感じる点である。
僕は何かに悩んだときに自然とこの「自省録」を手にしていることが多い。
大変な重荷を背負った人がこれだけクールな言葉をつぶやき、時には悩みながら進んでいく様子を読んで共感し癒やされるのだ。
「自省録」、お薦めです。
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- 1971年11月生まれ。O型。埼玉県生まれ、東京都文京区在住。趣味は旅・食べること。
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