未読ならぜひおすすめしたい名作。
最近はマンガもKindleなど電子書籍で読むこともあるこの頃である。
が、紙だろうと電子だろうと作者の熱気が伝わってくる「神々の山嶺」はそんな風に感じられる作品。
本作を初めて読んだのは台湾出張帰りの機中だったが、それ以降10回以上は読んでいるのではないか。
特に最終巻は圧倒的であり、以後その部分のみ重点的に繰り返し読み返している。
なかなか繰り返し読まないものだが、なぜか読んでしまう。
理由を考えてみるとこの作品には明確な答えがないことに気付く。
作品のなかに物語やメッセージはあるが、答えは読者におまかせしますというスタンスを感じる。
登山の知識など最低限として必要な知識・解説はあるが、それ以外には説明のないまま淡々と物語が進んでいく。
マンガは文字だと伝わらない部分を描写できるのが利点である。
本作も素晴らしい絵の連続だが、必要最小限であり余計な解説が一切無いことが素晴らしいと思う。
なにしろ後書きにすら作品についての解説がない。
原作があることも理由だと思うが、メリハリの効いた作り方が本作を見応えのある作品にしている。
「神々の山嶺」、おすすめです。
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投稿者プロフィール
- 1971年11月生まれ。O型。埼玉県生まれ、東京都文京区在住。趣味は旅・食べること。
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