用紙不足で混乱した現場で奔走していた2011年3月のこと

 

今から丁度8年前の2011326日、僕は会社で大変な状況を迎えていました。

 

東日本大震災の影響で、国内最大の製紙工場がほとんど稼働しなくなってしまっていたのです。

 

しかし、毎年3月の印刷業界は一番の繁忙期で最大のピークです。

 

受注した仕事に対して用紙仕入が間に合わないと、納品期日が間に合わず、お客様に迷惑がかかってしまいます。

 

当時、僕は生産部責任者の仕事をしていました。

 

工場をまとめて、お客様に喜ばれる印刷物を提供する仕事です。

 

毎日毎日、仕入れ担当者と協議しながら納期調整を行う日々を送ります。

 

仕入業者の方々にも本当に尽力頂きました。

 

「新潟の倉庫に在庫があるので今トラックで向かっています」

 

「今都内に着きました。17時頃には御社に着きそうです」

 

など、トラックの運転手さんからも直接連絡を頂きます。

 

本当に頭が下がる思いでした。

 

会社のスタッフも頑張りました。

 

毎日遅くまで生産を繰り返し、営業スタッフは出来るだけお客様にご迷惑が掛からないよう、駆け回ります。

 

こうして、毎日フル回転をしながら、なんとか331日を迎えることが出来ました。

 

このような苦境でも、周囲を含めて1人として愚痴や喧嘩をしている様子を見たことはありませんでした。

 

続く

投稿者プロフィール

菊地登志雄
菊地登志雄
1971年11月生まれ。O型。埼玉県生まれ、東京都文京区在住。趣味は旅・食べること。