ハンニバル戦記 ローマ人の物語(著:塩野七生)【書評】

書評

ハンニバルもまた個人的に好きな歴史上の人物である。

まず前提としてハンニバルは勝ち負けでいうと最終的には負けている。

戦争など勝負事では限定された一定の目標に向かって進むことが勝利への不可欠なポイントだが、ハンニバルの場合それが曖昧である。

それが最終的に敗北した原因であり、政治家でなく恐らく職業軍人の要素が強かったハンニバルの限界だったに違いない。

しかし、そういう人物は純粋であり不完全な魅力があること多い。例えば西郷隆盛がそうだったように。

またアルプス越えを敢行しながらローマ都市を破壊しなかったのは、彼が高い教養を持つ文化人の側面を持っているからかもしれない。

その行動をみると不完全であり、そこに魅力を感じるのだ。

 

投稿者プロフィール

菊地登志雄
菊地登志雄
次世代型印刷通販サービス「同人誌印刷のきょうゆう出版」「相談出来る冊子印刷の協友」などを運営する協友印刷株式会社の専務取締役。1971年11月16日生まれ。O型。詳しくはこちら