旅のエピソード 薩摩川内市 編

 

 

2022年8月、僕は薩摩川内市を旅していた。

おそらく余り知られていない街と思うが、薩摩川内市は鹿児島県鹿児島市の北に位置する中規模ぐらいの街だ。

なぜこちらに来たかというと前日鹿児島市内を観光したあと、スマホで予約した宿がここにあったから。

全く計画外で偶然訪れた場所だったのだが、九州新幹線も停車するので翌日の移動もスムーズということもありポジティブだった。

駅舎は出来たばかりで真新しく、早朝駅前は開発中といった趣きでやや閑散としている。

ホテルをチェックアウトした後あらためて薩摩川内市ってどんなところなのだろうと思い、駅前に掲示されている大きな地図を眺めていると1人の老人に話しかけられた。

ーーー

老人 『旅をされていらっしゃるのですか?』

僕 『はい』

コロナ禍で旅先では人と話すことが少なかったこともあり、少しうれしくて会話をすることにした。

老人『薩摩川内は初めてですか?ここはとても良い所でしょう!』

老人はうれしそうに故郷を自慢した。

 

後ろを見ると、息子さん夫婦と女の子がにこにこして立っている。これから新幹線で都内に戻るという。IT企業に勤めているらしく、老人にとって自慢の息子だということが一目で理解出来た。

駅には見送りに来たらしい。

僕も都内で仕事をしたり住んでいたんですよというと、老人は自分も20年以上東京で働いていたのだがバブル景気が終わった頃に故郷に戻ってきたのだと話してくれた。

20年以上という部分を強調するので少し可笑しかったけど、かわいげのある人柄がどこか憎めない。

薩摩川内は海が素晴らしく魚が捕れて、住みやすい場所なのだと丁寧に説明してくれた。

それから彼らと別れて、僕は新幹線に乗車した。

 

ーーー

このエピソードで印象に残ったのは、老人が故郷をとても良い場所だと自慢したという部分だった。

少しネガティブな話になるが、数年であるが個人的に地方移住を含めて全国を旅してきたのだけど実は殆どの人が地元について良い話しをしてくれない。

だいたい少子化を問題にしており、人が少なくなって行くことに不安を感じている。

長期的に見ると住みにくくなる可能性があるのだろう。

テレビを付けると今後どのようなインフラ整備を計画しているかを放送する番組をみかけるのも頷ける。

都内では常に人が増え続けていて街も変化していたので分からなかったが、地方では逆のことが起きているらしい。

 

補足しておくと旅をしていていつも感じるのは、どの街も地方も日本はくまなく整備されていて利便性はめちゃくちゃ高く、自然豊かで素晴らしいということである。

数を重ねるごとに魅了されていくのが分かる。

あの時同じような目線を感じて、老人がニコニコしながら故郷を愛していることを語ってくれたことがうれしかったのかもしれない。

 

まとめ

ここまでお読み頂き、ありがとうございます。

当ブログへのまたのお越しをお待ちしております。

 

合わせて読んでほしい記事

準備中

投稿者プロフィール

菊地登志雄
菊地登志雄
1971年11月生まれ。O型。埼玉県生まれ、東京都文京区在住。趣味は旅・食べること。