旅を通じて得られた変化

 

 

3年前、思わぬ出来事がきっかけに旅に出るようになった。

何かの書籍で「死ぬまでにやらないと後悔することリスト」を作ると良いとあり、それを実行してみたところの単純な動機もあったと記憶する。

当初は海外中心に出掛ける予定だったが、コロナ禍でもあり現在は国内中心に出掛けている。

この4月~5月に掛けては、山陰地方・北九州・北海道などを回ることが出来た。

 

20歳初めの頃、アメリカ西部を約20日間かけて旅をしたことがある。

レンタカーを借りていろいろな場所を観て回ったのだが、その後就職するに当たりすっぱりと気ままな旅を自分のなかに封印することにした。

何かを得るためには何かを捨てなければいけない、などと思い込んでのことだった。

書いていても恥ずかしい限りで、若気の至りとしか言いようがない。

結論として、当初の思いは半分当たり半分外れていた。

仕事には没頭出来たが、20代~40代前半の一番身体が動く時期に旅をしなかったことは今思えば勿体ない行為でしかない。

現在20代30代の方には、やりたいことは先延ばしせずにやったほうがいいと伝えたい。

良い意味での要領も大切なスキルだ。

 

とはいえ、時間が戻るわけでもない。

幸いなことに少し自由になる時間があったので、旅に出始めるようになった。

でも、実は最初の1年ぐらいはトラブルも多かった。

会社生活で長年蓄積された疲労に悩まされたり、30年以上離れてしまったノウハウもなかなか戻らないし。

それにホテルの宿泊日を間違える、旅先で現金が不足する、夜道に迷うなどトラブル続き。

加えて、ソロバックパックの40代後半男性など一見怪しく見えてそれほど歓迎される訳でもない。

会社にいれば働き盛りの年代で周囲はそれなりに遇してくれるが、一歩外に出れば誰もそんな目では見てくれないことがはっきりと理解出来た。

そんなギャップに悩まされていたのだった。

 

しかし、2年・3年と過ぎてくると慣れてくるものだ。

最近は小学生からお年寄りまで様々な年代の方々と知り合う機会が増えるようになった。

知り合うといっても少し会話を交わす程度だけど、段々と声を掛けられる機会も出てくる。

有り難いのは、駄目なものは駄目・くだらないものはくだらないとはっきりとした感情でぶつかってくれることだった。

最初は戸惑ったりもしたが、よく考えてみると歪んでいるのは自分である。

自分はその場所に元々いる人間ではないのだから、そこに嘘や駆け引きなど無いのだと気付かざるを得ない。

ほぼ悪意はないと感覚として理解出来た。

 

そんなことが続くうちに、憂鬱だったトラブルや新しい人間関係に会うことが楽しくなた。

自分が何者でどんなことをしているのか、どう説明すればいいのだろう。

相手のルール通りでないときはどのように振る舞えばいのだろうか。

宿でそういうことを考えたり、どうやって工夫すればいいのかを考えるようになった。

そうすると不思議なもので、トラブルの殆どが無くなってしまった。

自分が異邦人で知らないことだらけであることを前提に据えると、自然といろいろなものが回り始めたのかも?

勿論そうしたことだけが前提になってしまってはいけないのだが。

 

旅をして得た変化は、こうした経験を通じて得られたものだった。

自身が何かを知っているということを強い前提とすれば、それは自ずと傲慢になりやすい。

過去の努力を肯定すればするほどそんな罠にも嵌まりやすいし、つまらない人間になる。

そういうすかした自分からちょっとだけ離れることが出来たかもしれない。

見ず知らずの場所に行くことで、そうした思い込みから解放される経験を得ることが出来たことに感謝しかない。

 

最後に旅先で会うことが出来た古い友人達に感謝したい。

忙しいところわざわざ時間を作って頂くことが出来た。

また、会うことが出来ていない方達にもいつか会えればいいと思っている。

その時は宜しくお願いします。

 

『おまけ』

冒頭に書いたアメリカ旅の写真を少しだけ記事に貼り付けようと思います。

(個人情報には配慮してあります)

 

1992年12月。オレゴン州北部でレンタカーを借り、ロスアンゼルス・サンフランシスコ・サンディエゴ・グランドキャニオン国立公園・ソルトレイクシティを移動。

写真はロスアンゼルスからフェニックスに向かうハイウェイを走っている様子と記憶している。

 

モニュメントバレー。どこまでも砂漠が続く場所で、ガソリンが切れてしまわないか心配しながら走っていたことを覚えている(実際にはギリギリ大丈夫だった)

当時はGoogleマップも無くひたすら紙の地図を見ながらの旅。

 

とにかく外は寒かったことを覚えていて、ポケに手を入れずにはいられなかった写真。

 

まとめ

ここまでお読み頂き、ありがとうございます。

本記事では「旅を通じて得られた変化」についてお届けしました。

当ブログへのまたのお越しをお待ちしております。

 

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投稿者プロフィール

菊地登志雄
菊地登志雄
1971年11月生まれ。O型。埼玉県生まれ、東京都文京区在住。趣味は旅・食べること。