評価経済社会 岡田斗司夫(著)ブックレビュー


 

ここ数年で読んだ「未来予測本」のなかでは、抜きん出て面白い内容。

発行から10年が過ぎている書籍なので答え合わせが可能になっているが、かなりの部分で予見されている事柄がその通りになっているように見える。

例:・時短(週休3日制)・価値観の分断(大統領選挙)・VTuber など

 

「お金」の代わりに「評価」が世の価値の中心になるのが「評価経済社会」とされる。

 

私がこのブログを始めたのは、まさにこの目に見えない価値観の変化を感じたからだった。

会社で接する20〜30代の人達はお金の獲得をゴールとして見ないようになり、その行動原理は「価値観の共有・共感」という目に見えないものに変化していく。

対応するためにさまざまな試みを行ったが、背景がみえないので解決に至らなかった。

ただぼんやりとネット社会がそれを後押ししているのだけは理解出来たため、自分自身が1個人としてネットに入り一歩進もうと思ったのだった。

その答えの大部分が、この書籍に書かれている。

 

「モノ離れ・時間あり」の時代

本書によると、現在はこれまでの「モノ余り・時間なし」の時代から「モノ離れ・時間あり」になりつつあり、そのことで人間はより情緒を重要視するようになると書かれている。それ自体は古代、中世、近代、現代と入れ替わり立ち替わり行われてきた普遍的な変化であるという。

古代(モノ余り・時間なし)→中世(モノ無し・時間あり)→近代(モノ余り・時間なし)→現代(モノ離れ・時間あり)

これらの大局的な変化にインターネットという技術革新が加わることで現在は大きな変化が起きている、としている。

 

集めた評価を換金する仕組み

貨幣が無くなるというより、集めた評価を換金することが出来るようになる。すでにクラウドファンディングなどが実現してきたし、大規模なオンラインサロンで行われている仕組みもこの原理に則っていると言えるだろう。

 

 

 

まとめ

ここまでお読み頂き、ありがとうございます。

本記事では評価経済社会 岡田斗司夫(著)ブックレビューをお届けしました。

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投稿者プロフィール

菊地登志雄
菊地登志雄
1971年11月生まれ。O型。埼玉県生まれ、東京都文京区在住。趣味は旅・食べること。