本書はレガシーメディア(新聞・雑誌など)に関する情報収集方法についてのノウハウ本である。
著者である池上彰・佐藤優両氏は、新聞を主要紙から地方紙まで毎朝約10紙、雑誌毎月数十紙、書籍毎月数十冊をインプットし、そのその圧倒的な情報量からのアウトプットを仕事に活かしている。
その内容が余すこと無く書かれているため、非常に参考になる。
例えば本書では、現在発行されている新聞の主要全国紙は、2012年頃から徐々に他社との差別化を図っていることが指摘されている。
(この原因は様々だと思うが、1つには発行部数減少により特長を持つ必要が出てきたことが上げられると私は考える)
しかし例えば、現在は全国紙もそれぞれ内容が差別化されていることを知らない場合、大手メディアの論調は偏っているという一括りの意見に目を奪われてしまう可能性もある。
特にネットニュースにはレガシーメディアから多くの情報が流れているが、流入元があまり意識される作りになっていないので注意が必要であろう。
これに反応して一方通行のネット世論が形成され、PVを上げるためにさらに記事が投稿されるという流れがあるように思うが、そもそもどのような立場で書かれたコンテンツなのかを冷静に把握出来れば無駄なエネルギーを使うこともない(とはいえ圧倒的な情報の波に飲み込まれるリスクはある)
またSNSで裏付けのない情報が拡散される状況でも、事前に把握している海外などを含めた複数メディアや統計数値で事実を確認する習慣を持てば振り回されることはないように思う。
本書を読むことにより各メディアの傾向を把握し、情報に対する正確なフィルターを活用しながら良質の情報を得られるようになるだろう。
お薦めの1冊。
まとめ
ここまでお読み頂き、ありがとうございます。
本記事では僕らが毎日やっている最強の読み方―新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意 ブックレビューをお届けしました。
当ブログへのまたのお越しをお待ちしております。
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投稿者プロフィール
- 1971年11月生まれ。O型。埼玉県生まれ、東京都文京区在住。趣味は旅・食べること。
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