ある程度以上のお金を持っていても、幸福にならない
アメリカで行われた調査によると、年収600万円の人は年収300万円の人と比べて幸福度は9%しか変わらなかったという。また年収800万円以上になると、日々感じる幸福にはまったく影響が現れないことが分かっている。
本書の目的はお金を稼ぐことを否定するのではなく、読者がもっと幸福度を上げられる方法でお金を使えるようになってもらうことである。
そのために必要な5つの原則を提示し、どのようにどんなときになぜ上手く働くかを説明してくれる。
すでにあるお金を利用してより幸せになれるとすれば良いことだし、お金を得たとしても有効に利用することが出来そうだ。
ハッピーマネーの5つの原則
5つの原則は下記内容で構成されている。
1.経験を買う
- 新しい家を買っても、幸福になれるわけではない
- 経験にお金を使うことで満足度は上昇する
- 経験や買い物は、人の本質を浮き彫りにする
- 過去の思い出が自分に自信を与えてくれることがある
- 歓びをあたえてくれる4つの経験
- 物質的な買い物と経験的な買い物の違い
2.ご褒美にする
- 「あたりまえ」と感じてしまうことのマイナス効果
- 小さな喜びに鈍感になる危険性
- 失われていくものを、大切にしようと思うようになる
- 楽しめるはずの旅行をつまらなくするもの
- 距離を置くことで、新鮮味を取り戻せる
3.時間を買う
- 忙しく生きることは人を幸せにしない
- 豊かさを求めすぎると、自由な時間が奪われる
- 時間があると感じると、人生の満足度は上がる
- たった1つの買い物が、1日に大きな影響を与える
- 幸せな時間を増やすことに重点を置く
4.先に支払って、あとで消費する
- 心の健康な人々は、バラ色の未来を思い描ける
- 幸福を与えてくれる3つのパターン
- 「現在の威力」が持つ強烈なパワー
- 賢明なお金の使い方をすれば、幸福度は増す
5.他人に投資する
- 他人への善行は自分を幸せにする
- 寄付をすると脳が敏感に反応する
- 幸福度を得るには人との「つながり」が必要
- 他人への投資は、精神的にも肉体的にもプラス
- 向社会的支出は、労働意欲を高める効果がある
- 「つながり」を提供すると顧客の満足を得られる
豊富な研究・調査によって導かれた結論
本書は実際に行われた調査に基づいて書かれているため、説得力ある内容になっている。おもにアメリカ・カナダなどの北米地域で実施されていると思われるが、共感出来る内容になっているように思う。
感想
お金を稼ぐだけでは幸福度が上がらないということを頭で理解していても、どのようにすれば実現出来るのかということは良く分かっていなかった。
本書は幸福度を高めるための知恵を調査に基づいて明らかにし、5つのトピックにまとめたものである。
すでに理解している部分とそうでない部分に色分けして吟味をすることで、幸福度を上げられる方法でお金を使えるようになるだろう。
本の紹介
まとめ
ここまでお読み頂き、ありがとうございます。本記事では「幸せをお金で買う」5つの授業 ブックレビューをお届けしました。何かのお役に立てれば幸いです。
当ブログへのまたのお越しをお待ちしております。
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投稿者プロフィール
- 1971年11月生まれ。O型。埼玉県生まれ、東京都文京区在住。趣味は旅・食べること。
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