電子化の需要の高まりを感じるようになった2011年5月のこと

 

なんとか忙しい3月を乗り切りました。

ところが、今度は深刻な仕事不足が問題になってきました。

用紙不足もあいかわらずです。

 

紙がなくてもスマホやPCがありますし、むしろ便利な面が多い。

僕自身デジタル化を推進してきた立場でしたので、そのことを肌で理解していました。

災害下で情報価値が高まっている状況で、電子化は一層加速していたように思います。

 

2011年が始まるに当たり、僕は必ず良い成果を残せると確信を持っていました。

リーマンショック後から数年越しに、人材・運営・設備の準備をしていたのです。

しかし、天災を前に人の努力は小さなもだと感じざるを得ませんでした。

 

このときがターニングポイントでした。

これまでの努力の延長では状況を打開出来ない、という認識が生まれたのです。

当時の僕は生産部責任者。

10年近く現場でものづくりに関わってきていました。

仕事は楽しくてやりがいがあります。

しかし残念だけど、良いものをつくるだけでモノが売れることはもうないだろう。

多くの人に取って2011年が変化の節目だったように、自分にも大きな変化が起きた年でした。

 

続く

投稿者プロフィール

菊地登志雄
菊地登志雄
1971年11月生まれ。O型。埼玉県生まれ、東京都文京区在住。趣味は旅・食べること。