コミックマーケットはイベント前に受注が集中します
コミックマーケットの同人誌印刷受注は、イベント直前に申込みが集中します。12月20日前後〜12月28日前後がピーク。この時期は印刷所にとって「かき入れ時」となり、設備がフル稼働出来るように準備することが必要になります。本記事ではイベント直前の制作管理について、実経験に基づいた手法をアウトプットさせて頂きます。
ピーク以前に受注した案件制作を先行して進めておく
前述したピーク時に混乱のないように制作を行うためには、ピーク以前に受注した案件を前倒しで完成させておく必要があります。大型案件がピーク時に残っている状態だとその後の案件が入らなくなってしまいます。
校了下版予定日をあらかじめ設定しておく
全日程での制作をスムーズに行うための工夫として「校了下版予定日をあらかじめ設定しておく」ことが有効です。漫画制作はこだわりがあるため修正に終わりがありません。事前に顧客・営業・生産部門が制作日程に目処を立てて置くことでスムーズに進行を行うことが可能になります。
どこまで仕事を受けるのかの判断が肝
全体の課題として「どこまで仕事を受けるのか」ということがコミックマーケット受注の最大且つ重要な課題です。受注チームには売上確保、生産チームは設備稼働率確保、経営チームは利益確保に関する目標数値に向かって走っています。
しかし寧ろ必要なのはまず全体の責任者を決めることです。最終的に判断する人が必要になります。責任者は各部門の数字だけでなく全体の目標を管理する必要があります。その上で定期的に部門間もしくは全体でミーティングを行い、現状把握をしながら進行をしてゆきます。
判断の基準
設備生産力上限に達した時が受注停止のタイミングになります。この時に注意したいのが感覚ではなく数値で判断するということです。印刷物制作は多岐に渡る工程を進行しますので、ボトルネック工程の生産力で判断してしまうと思うように捗りません。逆に一番効率の良い工程に合わせすぎると生産が間に合わなくなります。日頃から自社生産力を客観的に把握して数値管理を行うことが大事です。
まとめ
ここまでお読み頂き、ありがとうございます。
本記事では、コミックマーケット直前の受注ピークをどのように乗り切るかその手順について制作側の視点からまとめさせて貰いました。
当ブログへのまたのお越しをお待ちしております。
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投稿者プロフィール
- 1971年11月生まれ。O型。埼玉県生まれ、東京都文京区在住。趣味は旅・食べること。
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