Weworkを題材にしてオフィス環境のあり方について考えてみる


 

今回の記事ではWeworkを題材にしてオフィス環境のあり方について考えたいと思います。

Wework、最近ニュースで騒がれていますね。出資しているソフトバンクに批判が集まったり、収益に関するビジネスモデルも問題視されていたりするようです。しかし、私個人は(ニュース内容はともかく)本来Weworkの持つビジネスは評価出来ると考えています。

なぜなら、展開する事業規模に合わせて合理的にオフィスを構えることが出来るからです。

今やネットを利用して比較的簡単にビジネスを立ち上げることが出来ますが、その際に最も必要なのは「スピード感」です。ある程度の規模を持ったりシェアを取るほうがやりやすいと考える場合、感覚的には爆発的なスピードを持って成長してゆく必要があります。

そのさいに必要かつ課題になるのはリソース(ヒト・モノ・カネ)です。新しい事業はある程度売上実績が上がりしばらくしてからのほうがリソース不足に陥りやすく、そこで成長が止まってしまったり最悪事業を停止せざるを得なくなります。

私は大変小さいながらも新しい事業の立ち上げを繰り返し行ってきました経験を持っていますが、この課題にぶつからなかったことは1度もありません。必ず直面する問題と言えますが、これを解決するためには状況に合わせてリソースの流動性を高める仕組みを持つことが出来れば良いわけです。

近年はSNSの発達など情報拡散スピードが極めて速くなってきていたりで、固定費用を持つリスクは高まってきています。かといってまったくリスクをとらないわけにもいかない現実もあります。そうした課題に対してオフィスのサブスクリプションサービスとして解決策を提示しているのがWeworkのような業態です。

今後は必ずしも大きな資金を利用して真新しいオフィスを作らなくても状況に応じてフレキシブルに組織をマネジメントすることが出来るようになり、結果としてビジネスを守ることが出来るようになる可能性があると思います。つまり、Weworkのようなサービスは単純なコワーキングスペースの代替ではなくオフィス機能を再定義していると考えるべきです。

昨年サービス利用を検討してオフィスを見学させて頂いたのですが、その際に前述のような利用方法をイメージすることが出来ました。実際に利用していない理由は価格が価値に追いついていない側面があると感じたからです。

ここら辺も競合の存在や付加価値向上などですこしづつ改善されてゆくとみています。今後期待出来る業態であると思うので楽しみにしたいと思います。

 

投稿者プロフィール

菊地登志雄
菊地登志雄
1971年11月生まれ。O型。埼玉県生まれ、東京都文京区在住。趣味は旅・食べること。